20日にクリスマス・パーティをやるので、その前座で何か講演してくれと頼まれた。パーティの前座で学術的な講演をしたことはない。何の話をすればよいのか要領がわからない。そこで、この町でやった社会調査の結果を慌ててまとめて話を作った。それなりに楽しめる内容になったと思う。その後、ランチが出てパーティ。ゲームをやったり、クリスマスプレゼントの景品の福引のようなものもやった。最後は酒が入ってカラオケ。酒とカラオケはいつも仲良くしているガード、ドライバー、ワーカーたちと大騒ぎ。講演のお礼に果物を貰う(リンゴ3つ、ナシ3つ、ポンカン3つ、小さなミカンたくさん)。その他、景品としてスパゲティー、ゲームの賞金として40ペソを手に入れる。果物は美味しくて結構助かる。

その数日前にも、修道女の家でやったパーティーにも呼ばれて参加。ここでも何か話をしてくれと言われた。英語でやればシスターがアクラン語に通訳してくれるということだった。大体、クリスマスに何を話せばよいのか知るはずもないから戸惑った。台風ヨランダから5年ぐらいたったが、実は災害は景気を刺激する効果があって、経済が発展する契機になることがある。でもそれは国が若い時に限られるという話をした。私はクリスチャンではないからよくわからないが、クリスマスのような年越しの行事には、再生の意味があるのだと思う。今、フィリピンは若い国だから、そうした災害を乗り越えて新しいチャレンジをすることが大事だろうという話を適当にまとめた。シスターは結構気に入ってくれたようだ。

こんな話をしたせいだろう。実際、クリスマスに台風が来た。New Washingtonでは人的被害はなかったが、フィリピン全体では50人ぐらいが死んだ。変な話をしたことを少し後悔している。

こうしたことを繰り返しているうちに、現地とのつながりが強くなるのだろう。悪いことではないが、少し慎重になる必要もある。特定の団体とつながっていくと、利害対立の構造に巻き込まれてしまう。少し気を付ける必要がある。手湖底方向に外部者が引っ張っているのではなくて、プロジェクトはあくまで現地の人たちの合意に基づいて進めていくのだということは、常に伝える必要がある。