たまたまフェイクニュースに遭遇したために話がずれてしまった。もともと書きたかったのは、中国肺炎についてのデータを集めて国際比較をして遊ぶという遊びの提唱だ。

国際比較をして気が付いたことは5つある。1.人口1,000,000人当たりに標準化して国際比較すると、韓国の検査数が多いとは言えない。2.検査数が多い国が防疫に成功しているという傾向はない。3.検査数の多い国には医療崩壊国が多い。4.検査数が多い国は小国に限られる。5.死亡者数・感染者数の数には地域的な偏りがある。1は本当にびっくりした。マスコミが流しているのは調べればすぐわかる誤情報だ。こんな誤情報を本気で流すか。23は単純な事実で、どうしてそうなるのかはこのデータからはわからない。しかし事実はその通りだ。感染症学にはこれを説明する理論があるかもしれない。実務関係者で検査や保健場の事態を知っている人ならば議論できるが、普通の人の手には余る。4はなぜそうなるのかある程度の説明が可能だろう。素人科学としてデータ分析して面白そうなのは5だ。欧米では1日当たりの感染者のピークの山が高く、医療崩壊が起きた。中国の隣接国で台湾、ベトナム、日本、韓国では早い時期に中国からウィルスが侵入したにも関わらず、感染のピークの山の高さが低く医療崩壊が起きていない。これについては、いくつかの仮説が考えられる。1.株の違い説:ウィルスの変異速度が速く、ヨーロッパで変異した株が強毒化した。アメリカに持ち込まれた株はヨーロッパ株であり、初期に東アジアに持ち込まれたのは中国から直接来たの弱毒株だという説。2.人種の違い説:今回のウィルスに類似したウィルスは、過去の何回も中国から東アジアの各国にももたらされており、それによる選別の結果、東アジアに棲む人々は遺伝的に自然免疫的な免疫能力を持っているという説。3.免疫獲得説:実は今回のウィルスに類似した弱毒のウィルスは常に中国の周辺国に蔓延していて、これらのウィルスに対する獲得免疫が、今回の中国肺炎のウィルスとしても機能するという説。1,000,000人当たりの感染者数が本家の中国で少ないということも、この説をサポートする現象かもしれない。4.相互社会的社会システム有効説:感染症対策として絶対に有効な方法は、人の往来の遮断だから、人が出歩かなければ蔓延しない。規範的観念的な儒教社会は、相互監視的社会監視システムだから、これらの国で、人の往来の遮断が有効にできるとする説。5.マスク有効説:ベトナムを含めて、東アジアの国はマスクを着用する習慣がある。特に死亡者0のベトナムの人は、普段からマスクをしている(大気汚染がひどくバイク自転車で移動するため。ベトナムの町の写真を見ればすぐに確認できる事実。)。

提唱しているのは、これらの説の妥当性を手に入るデータで分析するという遊びだ。1はDNAの塩基配列を調べて変異の経路を追い毒性を比較すれば良いので専門家であれば難しくはないが、私たち素人が手を出せる議論ではない。2についても医学的・遺伝学的・生理学的な議論は専門家に任せざるを得ない。ただし、中国初と思われる症状の軽い風邪・インフルエンザ・肺炎などの流行の記録を古い記録から拾い上げるというような分野ではアマチュア科学者の貢献に期待できる。網羅的記録収拾はアマチュアサイエンティストの得意分野だ。3は近年起きたことだから簡単そうだが、ここ数年の内で、なんだか風邪ぽかったというような人を探さなくてはならない。そういう人を集めて、中国肺炎ウィルスにも効く抗体を探すということになるが、専門家がリーダーシップを取らないとできない。4と5は、国際比較というクロスセクション分析ではなくて、それぞれの国で、いつ頃、外出禁止(外出自粛)、マスクをしている人の増加などのイベントが起きたのか、そしてその後いつ頃、感染のピークを迎えたのかという時系列なダイナミックなデータ解析をすることになる。情報があれば素人でもなんとかなる。時系列な比較とともに、それぞれの国の中で誰が感染し、重篤化したのかを比較するというのも面白そうだ。例えば、ニューヨークで他の人種と比べた時に、ベトナム人、台湾人、日本人、韓国人、中国人の感染者数・死亡者数がどのようになっているのかという情報が必要だ。また、現在は感染者数が少なく多民族主義のオーストラリアが冬になった時にどうなるのかというのも注目すべきだ。また、最近になって、シンガポールで感染者が増加している。その多くが外国人労働者だ。これについては、外国人労働者の住環境が劣悪だからだとする説明はありそうだが、何故、それが金持ちの中華系まで蔓延しないのかについても説明が必要だ。

 私が提唱しているのは「科学的な遊び」で、科学的に考えろと言う説教ではない。それにしても質の良いデータがなければ面白く遊べない。今は、SNSの時代で、玉石混交とはいいながら質の良いデータも公開されている。それらを拾い上げて発信してもらいたい(ただし、できる限り情報のソースを明確に)。多くの情報が発信されたちまち拡散される。その中で生き残ろうとする地上波テレビ局にはつらい時代だ。おまけに、感染の蔓延の要因となった、誤情報を流した、無駄な議論に時間を消費した等々、テレビマスコミは今回ミスを重ねている。ジャーナリスト・マスコミ関係者が、自らの職業を情報産業だと考えるのであれば、名誉回復のために、それに関係する情報を地味に丹念に拾い上げ発信するという仕事がありそうだ。韓国がどうした。ニューヨークがどうした。パチンコ屋がどーしたとやっているだけでは、現代の情報産業としてあまりに情けない。名誉挽回のために、情報を集め発信する機関としての有効性を証明するために何かやった方が良いのではないか。データサイエンティストストと協力すれば何かできるだろう。ただし、朝日新聞と東京新聞はやらなくてよい。貴方たちは貴方たちで良い。貴方たちが自ら認識している存在意義はそういうところになさそうだ。無理にやると角度がついて議論がおかしくなるだけだ。俺の言うことにしたがって正しいことをしろなどという尊大な説教をするつもりはない。正しい方向に人を誘導しようという使命感ではない(念のため)。遊びです。ただし、この遊びでは、初めに結論を決めておいて、その方向に誘導するために意図的にデータを拾ったり、無理な議論をしたりしてはいけません。よくある意図的データー改ざん説もルール違反です。これを出すとどんなことでも言えてしまうので、とてもつまらなくなります。これがこの遊びのルールです。

 追記1:この文章を読めば、私がCOVID-19肺炎ではなくて、中国肺炎と呼ぶのかお分かりいただけるだろう。中国から出てきたということは、この肺炎について分析するときに欠かせない重要な本質的情報なのだ。これが抜けてしまうと分析に必要な重要な情報が抜けてしまう。

追記2:添付ファイルをとして、グラフに使ったでデータを添付します。二次的引用なのですが、元々のデータはジョンズ・ホプキンス大学のとりまとめデータです。4月20日から30日ごろのデータです。国の人口の値にはwikipediaのデータを使いました。