東京都が陽性率(検査した人の中の陽性者の割合)を発表した。最高値は4月中旬の31.6%で、現在は5月7日7.5%だそうだ。曜日によって検査数に変動があるので、7日間の移動平均をとって計算したらしい。

私は従来から7日間の移動平均で陽性率の推移を追っていた。これでおおよその傾向はわかる。ただ、陽性率が高すぎるので、検査数は保健所が検査した人の数で陽性者数は民間の検査機関・大学・病院などから報告された陽性者の数を含むのだろうと推測していた。私のデータでは、4月1262.6%が最高値で、57日の移動平均はまだ出ていない。直近の54日は47.8%だ。57日もこれに近い値だとすると、412日には、ほぼこれの2倍、57日にはこの6.4倍の検査が行われていたことになる。実数にすると、4月12日は保健所252、保健所以外24857日、保健所186、保健所以外999の検査数である。図1に示したように、3月の下旬から保健所も検査数を増やしたが、300程度を限度に保健所の検査数は頭打ちである。これに代わって、保健所以外の検査数が4倍に増えた。1月に生産量を4倍にすれば大したものだ。公務員が怠けていけしからんなどという気はない。既往の保健所には人的にも施設的にも限度があるからそれはそれで良い。それよりも、この計算ができるのならば、東京都は保健所以外の検査数を把握していたことになる。東京都は毎日保健所外の検査数が得られるようになったのは7日からだと説明している。それならば、7日に移動平均は計算できない。おそらく毎日でないにしても、保健所外の検査数の報告はあるのだ。毎日でなくても良いから、何故その数をはじめから公表していなかったのか。検査数と陽性数には日にちのずれがあるから公表することに意味がないとは言わせない。どんな統計データにもその程度のずれはある。データさえあれば統計家が様々な誤差を考慮して様々な分析をする。現に私も移動平均を取ってその問題をある程度克服した。積極的に発表して何の問題もないのだ。ところで、厚生省が発表している我が国の検査数は、保健所以外の検査の数を含んでいるのだろうか。東京都の発表には保健所以外の検査数は含まれていない。厚生省のホームページでは各自治体からの報告数の合計であると書いてある。だとすると、保健所以外の検査数を含んでいないことになる。もしそうならば、すぐにでも修正すべきだ。すぐにでもやってくれ。また、もしそうならば、当然誰か気がついていた人はいるはずだ。消えた年金問題にしても、厚生省にはアホが多い。しかしまさか全員が全員馬鹿だということはあり得ない。誰か気が付いた人が居たはずだ。間違えたり不適切なことをしてしまうことは仕方がない。すぐに修正してくれ。こういうことはマスコミがチェックできることだろう。そういうことこそ指摘して、しっかり公務員を働かせろ。